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最終更新日:2026年1月9日

Vol.45 展示室だより

展示室だより

常設展示室1 ゆかりの品々でたどる 天皇家と高松松平家

5月31日(金)~7月21日(日)

新天皇の即位の年にあたり、県立ミュージアムでは収蔵する高松松平家歴史資料の中から天皇家ゆかりの品々を展示します。

高松松平家は、徳川御三家のひとつ水戸徳川家の筆頭分家として高い家格を与えられ、江戸城内でも「溜詰」の大名として、幕政の最高顧問とも称される重要な役割を担っていました。また、将軍の名代として京都へ遣わされ、天皇家と関わりを持つ機会もありました。

本展では、歴代の藩主が天皇家からいただいた品々のほか、初代藩主松平頼重と後水尾上皇との和歌を通じた交流を示す資料や、大正6年(1917)に建設された松平家の別邸披雲閣に滞在した皇族から、記念に贈られた品などを通して、江戸時代から昭和時代前期までの天皇家と高松松平家との関係をたどります。

(主任専門学芸員 野村 美紀)

ミュージアムトーク

6月15日(土)、7月13日(土) 各13:30~

抜雲閣で使用された椅子 大正11年(1922) 高松松平家歴史資料

常設展示室2 アート・コレクション 描かれた祭

7月17日(水)~9月7日(土)

鮮やかな多くの色を目で追っていくと、画面の中央あたりに花笠をかぶった人の顔が現れます。右の作品は香川県の綾川町にある滝宮天満宮で行われる「滝宮念仏踊」(国指定重要無形文化財)のワンシーンを描いたものです。

滝宮念仏踊は、毎夏、花笠に陣羽織をまとった下知が、太陽と月の模様をあしらった日月の大団扇を持ち、雨乞いのために奉納するもので、この作品では、様々な色をキャンバスにおくことで、念仏踊が行われる暑い夏の風景が浮かび上がり、鉦や太鼓の音も聴こえてくるかのようです。

この作品を描いた谷本重義は、1929年に香川県に生まれ、卒寿を迎える今年に至ってもなお、精力的に制作活動をこなし、多くの作品を残しています。

本展ではこの作品のほか、所蔵作品の中から「祭」をモチーフにした作品をご紹介します。本展が「祭」を身近に感じていただける機会となればと思います。

(学芸員 高嶋 良子)

ミュージアムトーク

8月10日(土)、31日(土) 各13:30~

美術ボランティアによるトーク

会期中毎週日曜日 11:00~12:00

谷本重義「滝宮念仏踊」1980年 当館蔵