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最終更新日:2026年1月9日

Topic 玉楮象谷作品が県指定文化財に仲間入り

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玉楮象谷 (1806〜1869)は、江戸時代後期に高松藩主の御用を中心に讃岐で活躍した漆工です。象谷は、漆を彫って文様を表しており、その技法は現代でも彫漆・蒟醤として受け継がれています。今回、当館が収蔵する「彩色蒟醤料紙箱及び硯箱」、「堆朱鼓箱」、圓通寺 (さぬき市)所蔵の「存清鏡箱」が新たに香川県指定有形文化財に指定されました。いずれも象谷の高い技術力と発想力が遺憾なく発揮されています。また、作品そのものに記された年紀によって制作時期が分かる、象谷の基準作として高く評価できる作品でもあります。

新たに文化財に指定された作品は、第66回日本伝統工芸展の会期中に公開します。技法ごとに多様に表現された象谷作品をぜひご覧ください。

(主任学芸員 鹿間 里奈)

玉楮象谷「彩色茄子醤料紙箱及び硯箱」 嘉永7年(1854) 当館蔵