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最終更新日:2026年1月9日

ミュージアムガイダンスvol.39 おうちミュージアム—情報発信の新しい取り組みについて—

ミュージアムガイダンス

香川県立ミュージアムでは、現在「おうちミュージアム」という活動に取り組んでいます。

きっかけは、今年3月の新型コロナウイルス感染症拡大による全国の学校の一斉休校です。「休校となり、家で過ごしている児童・生徒に対して、ミュージアムとして何かできることはないだろうか」と考え、“家にいながらにして、地域の歴史や美術について、ためになるようなコンテンツを作って発信しよう”ということになりました。そこで館内の撮影可能な資料を紹介する動画を撮影して、SNSで発信することになりました。

発信を始めて数回した頃に、同じような活動をしている他館の活動を知りました。それは全国でもいち早く休校措置や施設などが閉鎖となった北海道での、北海道博物館が中心となった活動です。「学校が始まるまで、おうちでミュージアムを楽しもう」ということで、ホームページなどでさまざまな情報を発信していました。さらに、「おうちミュージアム」という統一の名称やロゴ(図1)を用い、全国の博物館同士連携して活動の輪を広げていこうと呼びかけていたことから、すぐに連絡をとり、当館も参加させていただくことになりました。

当館では、5月末の時点で、歴史系動画を14本、美術系動画12本をツイッターにアップして、ホームページでも紹介しています。撮影当初は館内だけでしたが、館外にも撮影にでかけるようになりました。学芸課の職員から企画のアイディアを出してもらい、出演してもらって、県民のみなさんに知ってもらいたい歴史にまつわる展示やフィールド、美術作品を紹介するようにしました(図2)。また、「おうちミュージアム」の活動に参加する博物館も全国に180館を超えており、その活動が全国に広がっています。

コロナウイルス感染症拡大による臨時休館が終わったあとに、この活動がどうなるのか、ということまでは現段階では決まっていません。今回の活動をきっかけに、展示と刊行物に加えて、地域の歴史や美術をできるだけ多くの方々に知っていただく方法を考えるための一つのヒントになるのではないかと思っています。ぜひ一度ホームページをチェックしてみてください。

(専門職員 酒井 将年)

図1
図2