ミュージアムガイダンスvol.41 変化する常設展示
当館の常設展示には、3階の歴史展示室と2階の常設展示室1〜5があります。香川県の通史を展示する歴史展示室については、大きな展示替えはありませんが、常設展示室は、弘法大師空海の生涯と事績をたどる常設展示室3(空海室)を除き、1〜2ヶ月ごとに展示替えを行い、テーマ展を開催しています。「常設」というと、“いつも同じで変わらない”というイメージを持たれるかもしれませんが、何度来ても新しい展示が見られる、魅力ある常設展示を目指しています。常設展示室で開催するテーマ展は、収蔵する資料・作品を中心に企画を考えます。32万点を超える収蔵品を公開し、多くの人に見ていただく機会として、館の活動の中でも重要なものです。
年間10回以上開催する常設展では、特別展のように図録を制作することは難しいですが、展示内容をより深く知っていただき、会期終了後も展示会の記録やその準備過程で得られた調査研究の成果を残していくため、開催ごとに、2〜4ページの展示解説シートを発行しています。これまで、前身の香川県歴史博物館で138号、美術部門を統合してからはミュージアムになってから116号(2020年12月末現在)を発行してきました。過去のシートを見ると、幅広い資料・作品を収蔵する当館の特徴や、調査研究の蓄積がわかります。
解説シートは、各展示室の入口に設置し、自由にお持ち帰りいただけます。また、在庫があるものについてはバックナンバーをお渡しすることもできます。見逃した展示や、興味のあるテーマの解説シートを是非手に取ってみてください。展示資料・作品の写真や解説が掲載されたシートは、手軽に香川の歴史や美術を知るツールとしても活用できると思います。
特別展だけでなく、“変化する常設展示”や解説シートにもご注目ください。
(学芸課長 野村 美紀)
