Topic 香川県美術展覧会 ーこれまでの県展と、これからのケンテンー
香川県美術展覧会(以下、県展)が、令和2年度はコロナ禍で中止となりましたが、次年度の開催に向けて準備を進めています。
県展の当初の目的は、中央で活躍する県出身作家の活躍ぶりを県民に紹介し、郷土の美術工芸に刺激を与え、若い作家を育てるというものでした。この目的は現在も受け継がれています。長く続く県展は、後年「アート県かがわ」を生み出す土壌の一つとなりました。県展で実力をつけ中央へ進出する作家もおり、質の高い作品は多くの観覧者を魅了しました。つくる人もみる人も、共に育ってきたのが県展です。
しかし、社会は変わり多様性の時代となります。公募展での受賞に価値を求めない人も増えています。今、県展を支えているのは、まだ公募展が元気だった時代に受賞し、その経歴を持って活躍の場を求めた世代の人たちです。
30歳代や40歳代のクリエーターたちは、そのようなステップアップは、まどろっこしく、もっと自由な表現の場を求めているのかもしれません。
県展は、次の課題を抱えています。
①出品者の高齢化と若年層の県展離れ
②出品者の減少
これらの課題を解決するため、実行委員会では議論を重ねています。以下、現在検討しているこれからの県展のすがたを示します。

昨年のロビー展(会期:2020年10月24日(土)〜12月13日(日))では県展の歴史を振り返ると同時に、アンケート結果を掲示し、今後の県展の在り方を探りました。


県展創設期の主要人物の多くが、香川県工芸学校(現・高松工芸高等学校)の卒業生であることに因み、美術科2年生に新しい美術表現の在り方を探ってもらいました。


(主任専門職員 櫻木 拓)