Vol59 展示室だより
常設展示室4・5:平山郁夫 ―祈りの讃岐路をゆく
4月22日(土)〜6月11日(日)
日本画家の平山郁夫(1930〜2009)は、広島県生口島に生まれ、少年期を瀬戸内に暮らし、戦後は東京美術学校(現 東京藝術大学)日本画科に進みました。広島での被爆の後遺症を負うなか、中国・唐時代の僧侶玄奘三蔵を主題にした作品「仏教伝来」を描いて以来、仏教からひも解く日本文化の源流を求めて、描き続けました。
平山は昭和62年(1987)より4度にわたり香川県を訪れ、讃岐の遍路道や寺社を主題にした風景を描きました。弘法大師空海ゆかりの八十八ヶ所の札所を巡る四国遍路は、今日では老若男女、さらには国籍を越えて多くの人々が歩みを重ねています。本展では、全長3.5メートルに及ぶ大作「黎明讃岐路四国霊場八十八番大窪寺」をはじめ、古より現代にいたる歴史を積み重ねた香川の風景を紹介します。おだやかな陽ざしのなかを歩むようにみずみずしい景色をお楽しみください。
(主任専門学芸員 窪美 西嘉子)

関連イベント:ミュージアムトーク
5月14日(日),6月3日(土)
各13:30~