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最終更新日:2026年1月9日

Vol60 展示室レビュー

展示室だより

第87回香川県美術展覧会 飛躍のきっかけへ

今年の第87回香川県美術展覧会(以下、「県展」)では、第86回展の日本画と洋画の「絵画」への部門統合に続き、「彫刻(立体表現)」を「立体」に変更しました。いずれも従来の部門にとらわれない多様な表現を積極的に受け入れるための取り組みですが、今回は映像を取り入れた作品や立体と絵画を組み合わせた作品等、様々な作品が出品されました。取り組みによって、少しずつ出品作の表現の幅が広がってきています。伝統的なものから、新しいものまで、多様な表現を見ることができるのも県展の面白さではないかと思います。

また、今年度より「若手作家支援プロジェクト」を開始します。これは40歳以下の入賞者を対象として、入賞の翌年度の県展会期中に展示の機会を提供するものです。これから始まるプロジェクトで、現在第88回展での実現に向けて具体化を進めているところです。「若い作家を育てよう」と始まった県展の初心に立ち返る試みとして、若手作家の飛躍のきっかけとなるサポートができればと考えています。

「つくる人もみる人も、より豊かな展覧会に」を目指して今後も取り組んでいきます。

(専門学芸員 鹿間 里奈)

立体部門 展示風景