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最終更新日:2026年1月9日

ミュージアムガイダンスvol.51 もっとミュージアムを楽しんでいただくためにー 新しい甲冑が登場

ミュージアムガイダンス

着付け体験がパワーアップ!玉藻公園(史跡高松城跡)内での散策ができる新たな甲冑着付け体験(屋外型)が登場しました。

さわって、体験して、学ぶ。

当館には、展示室だけでなく体験学習室があります。体験学習室は、甲冑や十二単(複製品)の着付け体験ができ、また近頃ではあまり見かけなくなったベーゴマやお手玉などの昭和のおもちゃや、盤双六や投扇興など歴史上の遊具(複製品)などを手に取って遊ぶなど、体験して歴史を学ぶハンズオンの一室です。香川県歴史博物館(現香川県立ミュージアム)が開館した平成11年(1999)より、校外学習で訪れる児童生徒さんなど、多くの方々に楽しんでいただいています。

屋内型着付け体験の甲冑と十二単

当館の着付け体験の甲冑や十二単は、実物よりややコンパクト。源平合戦図にも登場する大鎧を模して制作された甲冑は、それでも胴や脛当、籠手、最後に兜を着けると全部で約17kgもあり、身に着ける武将や戦の様子への想像が駆り立てられます。平安時代の宮中の女性の装束である十二単は、当館では正月、春、秋と、季節ごとの3種類の装いがあり、6枚の衣を重ね着すると約10kgになります。

いざ!屋外の甲冑着付け体験

こうした本格的な着付け体験ができる一方で、もっと気軽に屋外へ、しかも当館のおとなりは史跡高松城跡玉藻公園、甲冑を着て歩けたらよいのでは、という発案から甲冑で公園内を散策するプログラムを新たに創ることになりました。

散策するなら軽くと、プラスチック製であっても構造が本格的な甲冑を県内外の工房や企業に製作してもらうことになりました。玉藻公園と連携を図り、運営の準備を整えました。当館で着付けをして、公園内を歩けば、気分は武士、楽しみながら歴史を学べること間違いなし!季節の植物も愛でながら、実物の石垣や重要文化財の櫓のスケールを実感し、改めて高松城の歴史を体感していただくことができます。着付け体験の後はさらに当館の展示から理解を深め、香川やこの地域ならではの文化を知っていただく機会になればうれしいです。小さいながらもこれまでなかった新鮮なプログラムから、地元の方々や観光で香川を訪れる方々の好奇心や楽しみが増すことを願っています。

(主任専門学芸員 窪美 酉嘉子)

屋外型着付け体験の甲冑
大人用の兜の前立ては、高松藩の印として用いられた釘貫き文

春の特別展「高松城」を鑑賞した後は、武士の気分でお城を散策してみませんか。

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