モノクローム
香川ゆかりの作家を中心としたモノクロームの作品
会期
開館時間
9:00~17:00(入館は16:30まで)
※特別展会期中は夜間開館日がございます。詳しくはカレンダーをご覧ください。
休館日
月曜日(月曜日が休日の場合は、原則として翌火曜日)
会場
観覧料
一般500円(20人以上の一般団体は400円)
※特別展会期中は特別展観覧券でご覧いただけます。
開催組織
香川県立ミュージアム
作品情報
和田 邦坊(わだ くにぼう)(1899-1992) 松韻(しょういん) 昭和47年(1972)

紙に墨で描かれた水墨画の作品。勢いのある筆致と墨のかすれや滲みを活かした表現によって、幹や枝の力強さを際立たせ、描かれた松が、画面からはみ出すように躍動している。濃淡の変化は、松の量感や風の流れを想起させ、風や音までも感じさせる迫力ある表現となっている。
作者は、仲多度郡琴平町に生まれる。県立高松中学校(現・香川県立高松高等学校)を中退して上京、大正15年(1926)東京日日新聞社(現・毎日新聞社)に入り、時事漫画を書く。漫画家、小説家、画家、デザイナー、商業プランナーなど多岐にわたって活躍する。帰郷後、昭和40年(1965)讃岐民芸館の初代館長になる。香川県の工芸品や民芸品のデザインを多数手がける。
秋山 泰計(あきやま たいけい)(1927-1986) 假面(かめん) 昭和47年(1972)

黒いインクを使用した木版画の作品。重なり合う黒と白の顔は、どちらが素顔でどちらが仮面なのかを曖昧にしながら、どこかユーモラスな表情を浮かべている。白い手に注目していると黒い手が浮かび上がり、視線は意図せず反転する。見る者の認識を軽やかに裏切りつつ、顔や仮面という存在の境界を問いかける、遊び心に満ちた作品である。
作者は、高松市に生まれる。昭和31年(1956)東京藝術大学彫刻科を卒業。その後ブラジルにわたり、版画と染色を始める。帰国後の昭和37年(1962)日本版画協会で協会賞を受賞。インクの黒と紙の白で構成された、知的でユーモラスな作風で親しまれている。
北山 泰斗(きたやま たいと)(1931-2006) 無色の色シリーズ 泡の相(そう) 昭和63年(1988)

青みがかったグレーを基調とした油彩画の作品。画面いっぱいに広がる泡は、細やかな気泡として密に描かれ、波打つように表現されている。抑圧された色彩のなか、絵の具を飛ばして表現するドリッピングによる偶然性と密な描写が重なり、泡の生成と消滅の一瞬を捉えている。
作者は、高松市に生まれる。東京藝術大学と武蔵野美術大学で学ぶ。昭和35年一陽会展初出品、一陽賞を受賞。以後、同会を中心に活動を続ける。昭和47年(1972)にドイツで開催された現代日本美術・三世代展に出品するなど国内外で活躍した。