常設展
開催終了
冷静と情熱の工芸
令和8年1月2日(金曜日)から1月18日(日曜日)
常設展示室1
香川ゆかりの工芸家の作品を紹介します
素材や造形の魅力がふんだんに備わる工芸。用の美を求め、あるいは用を超えた造形を求め、工芸の創造は拡大しています。
工芸は、素材を生かし、練達された技術とそこから生み出される美を兼ね備えたものづくりの世界です。人々の生活の中で必要とされ、丹精込めて作られてきた工芸品ですが、一方で素材の魅力に目が向けられ、一途に美しさを探究する道も生まれました。
本展では、作者の冷静さが制作の要となる技巧や情熱を注いだ表現を切り口に、漆工や金工などの工芸作品の魅力を紹介します。
工芸は、素材を生かし、練達された技術とそこから生み出される美を兼ね備えたものづくりの世界です。人々の生活の中で必要とされ、丹精込めて作られてきた工芸品ですが、一方で素材の魅力に目が向けられ、一途に美しさを探究する道も生まれました。
本展では、作者の冷静さが制作の要となる技巧や情熱を注いだ表現を切り口に、漆工や金工などの工芸作品の魅力を紹介します。
会期
令和8年1月2日(金曜日)から1月18日(日曜日)
開館時間
午前9時から午後5時
休館日
会期中無休
会場
香川県立ミュージアム(高松市玉藻町5-5)

音丸耕道
彫漆菊水指
昭和40年(1970)
関連イベント
ミュージアムトーク
担当職員が展示内容についてわかりやすくお話しします。
| 日時 | 1月10日(土曜日)14時30分から |
|---|---|
| 会場 | 常設展示室1 |
| 参加料 | 無料(別途観覧券が必要) |
| 申込 | 不要 |
主な展示品
すべて当館蔵
窪田恒(くぼたつね、1939-)
「雨だれの記憶」
昭和56年(1981)
- 高松市生まれ。昭和32年(1957)香川県立高松工芸高等学校卒業後、明石朴景に師事して修業する。漆を塗り立てて、その美しさを出す髹漆(きゅうしつ)という漆の技法による制作で、詩的なイメージを立体的な造形に表現する制作方法を編み出す。
- 雨のしずくが今にも落ちそうなこの作品は、柔らかな質感、艶やかな肌、奥深い黒の色味など、漆の素材の魅力を優れた技術によって極限まで引き出し、作者の世界観を表現している。柔らかな形を表現するのに適した乾漆の技法を用い、黒漆を何層にも塗り重ね、表現したい質感を求めて艶出しを行っている。第21回日本現代工芸美術展でNHK会長賞を受賞。

鎌倉芳太郎(かまくらよしたろう、1898-1983)
「型絵染松竹雀文着物(かたえぞめしょうちくすずめもんきもの)
昭和58年(1983)
- 木田郡氷上村(現三木町)生まれ。香川県師範学校(現香川大学教育学部)を卒業。大正10年(1921)、東京美術学校(現東京藝術大学)図画師範科を卒業後、沖縄県女子師範学校・沖縄県立第一高等女学校の教諭として赴任し、沖縄独自の文化に心を奪われ、研究の道へ進んだ。
- 本作は沖縄の伝統的な染色「紅型」のなかでも複雑な染色方法を用いているが、その色合いは沖縄の紅型の伝統色とは異なり、作者が熱心に研究した光や色彩の理論に基づいた色彩を用いた。


鴨幸太郎(かもこうたろう、1901-1957)
「鳥獣文金銀象嵌壺」(ちょうじゅうもんきんぎんぞうがんつぼ)
昭和16年(1941)
- 高松市生まれ。香川県立工芸学校(現香川県立高松工芸高等学校)彫金科を経て、東京美術学校(現東京藝術大学)金工科を卒業した。昭和9年(1934)に北原千鹿(きたはらせんろく)が主宰する金工の造形集団「工人社(こうじんしゃ)」に加わり、新しい金工芸の道を拓いた。
- 本作はとても細かい金工の装飾技術を用いている。空に雲が沸き立ち、馬や鹿が駆け、鳥が羽ばたく、悠然と広がる世界を表している。雲や丘の稜線と草花は金銀線で象嵌されている。鳥や動物たちは鍍金(めっき)され、その周囲は繊細な線で彫り込まれている。第4回新文展(新文部省美術展覧会)特選受賞作。
