かがわ今昔~香川の歴史と文化~
それぞれの時代の雰囲気を実感できるように、各時代を代表する建物や景観なども再現しました。
観覧料
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歴史展示室全体マップ

さぬきタイムトラベル2万年
原始から近現代まで、約2万年の香川県の歴史を大型展示物や映像などでわかりやすく紹介します。
各時代の建物や景観などをリアルに再現した立体展示物により、その時代の雰囲気を体感することができます。
原始時代 讃岐のあけぼの
約2万年前の旧石器時代から約1700年前の弥生時代までをたどります。縄文時代の森は、香川県善通寺市の遺跡から発掘された植物の化石から、当時の樹木を再現しています。漁網にかかり発見された国内最大級のナウマン像の牙の化石や、香川県で出土した土器や石器なども展示しています。

ここが見どころ
竪穴住居(複製)
復元した竪穴住居の中に自由に入ることができます。中には弥生人の生活道具や食事を再現しており、米・肉・魚・豆・どんぐりなど海と山の幸の豊富な食事をとっていたこともうかがえます。


銅鐸(どうたく)(複製)
竪穴住居そばの木には弥生時代の銅鐸が吊り下げられています。銅鐸は祭りや儀式に使用されていたと考えられています。銅鐸を鳴らして、弥生人が聞いていた音を体感してみましょう。

古代 古代の讃岐
古墳時代から讃岐国が成立した奈良時代、平安時代までをたどります。平安時代には、真言宗の僧侶・弘法大師空海(こうぼうだいしくうかい)や天台宗の僧侶・智証大師円珍(ちしょうだいしえんちん)らが活躍しました。香川県の古墳から出土した土器や銅鏡、空海にまつわる品などを展示しています。

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今岡古墳出土 埴質組合式陶棺(はにしつくみあわせしきとうかん)
高松市の今岡古墳から出土した焼き物の棺(ひつぎ)で、古墳から出土した陶棺としては最古の部類。ふたの装飾模様や、ふたと底を組み合わせるための差し込み穴など細かな造りが特徴です。

乾漆聖観音坐像(かんしつしょうかんのんざぞう)(複製)
粘土型に漆(うるし)を塗った布を貼り、固まったら中の粘土型を取り出して成形する技法を「脱活乾漆(だっかつかんしつ)」といいます。この像は、香川県さぬき市の願興寺(がんごうじ)にある重要文化財の像がモデルで、奈良の興福寺(こうふくじ)の阿修羅像(あしゅらぞう)と同じ技法で作られました。香川県に漆の像があるのは、瀬戸内海を通じて都との距離が近かったためと考えられています。複製は、当時の技法を解明しながら制作しました。

中世 躍動する武士と讃岐
源平合戦に象徴される、武士の時代の訪れとなった平安時代末期から、鎌倉時代、室町時代、戦国時代までをたどります。香川県にはおよそ
400もの山城跡があり、武将たちが領地を守るために競り合った痕跡がうかがえます。戦いや武士によって生み出された文化を紹介する資料から、中世の香川に思いをはせることができます。

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白峯寺十三重塔東塔(しろみねじじゅうさんじゅうとうとうとう)(複製)
香川県坂出市の白峯寺にある重要文化財の東塔・西塔のうち、東塔の複製を展示しています。白峯寺は、四国霊場第81番札所として、また崇徳上皇の墓所の寺として信仰を集めてきました。東塔は鎌倉時代後期の1278年に建立されたもので、花崗岩(かこうがん)を積み重ねてできています。高さは5.9mもあり、複製の制作時には、現地で足場を組んで実物大の型を取り、忠実に再現しました。

近世 江戸時代の社会と人々のくらし
豊臣秀吉の全国統一から幕末の動乱までをたどります。太平の世が長く続いたこの時代、讃岐は四国遍路や金毘羅信仰でにぎわい、讃岐三白と呼ばれた塩・綿・砂糖の生産が盛んになりました。独自の宗教文化や、気候風土にあった産業が発展した江戸時代の香川を紹介しています。
また、エレキテルで有名な平賀源内(ひらがげんない)は香川県さぬき市の生まれで、高松藩5代藩主松平頼恭(まつだいらよりたか)に仕え、本草(ほんぞう)学(博物学)や物産の研究で地域に貢献しました。

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江戸講中灯籠(えどこうじゅうとうろう)(複製)
香川県丸亀市の新堀港(しんぼりこう)にある江戸講中灯籠の複製を展示しています。江戸時代、丸亀には金毘羅(こんぴら)参りの船が多く訪れたため、新堀港の船着き場を作ろうと人々が結集しました。その集まりが講中です。灯籠の台座には、講中に参加した1,385人の名前が刻まれています。
80両を寄付した塩原太助の名前にちなんで、この灯籠は「太助灯籠(たすけどうろう)」と呼ばれるようになりました。複製は現地で型を取り、実物大で制作しています。

高松城下図屏風(たかまつじょうかずびょうぶ)(複製)
高松城下図屏風は、江戸時代の高松城と城下町を描いた屏風です。描かれた絵からは、海水を掘に引き込んだ「海城」の姿や、城下の人々の暮らしをうかがうことができ、歴史・美術・民俗的にも貴重な資料です。複製は大判フィルムで撮影し、色分解印刷により色を重ねて、最後は人の手で補彩して仕上げています。実物は金箔の上に顔料をのせて描かれていますが、複製は金色を施すことで実物のような色味を再現しています。

庄屋の蔵(復元)
香川県西部にあった庄屋の蔵を復元し展示しています。蔵の内部は、調度品や器を収蔵していた様子を映像で再現しています。屋根は年月を経たように加工した瓦で葺き、なまこ壁には漆喰(しっくい)を用いるなど、本物の素材と職人の技にこだわり製作しました。

近現代 香川県の成立と発展
文明開化が起こり、新しい文化が花開いた時代をたどります。明治時代に香川県が誕生した際の資料や戦時中の資料など展示しています。また、壷井栄(つぼいさかえ)の小説『二十四の瞳』の舞台となった教室や、戦後の県営住宅を復元した大型展示も見どころです。

ここが見どころ
戦後の住宅(復元)
1954年に香川県に建てられた県営住宅の居間と台所を、当時の設計図に基づいて忠実に復元しています。街なかの住宅であったことから、台所は土間ではなく板の間で作られました。この頃はまだ、かまどで煮炊きをしていましたが、この後まもなく水道やガスが普及し、電化製品が登場します。

昭和初期の教室(復元)
壷井栄(現小豆島町出身)の小説『二十四の瞳』の舞台になった小豆島田浦分教場(しょうどしま
たのうらぶんきょうじょう)をモデルにした教室です。田浦分教場は、1902年に田浦尋常小学校として建てられ、廃校になる1971年まで使われていました。現在、香川県内に残る、数少ない明治の学校建築の一つです。教室では映像を見ながら香川の近現代の歴史を学ぶことができます。

香川用水コーナー
雨の少ない香川県の水利用の歴史や、吉野川の水を香川県へと送る香川用水の事業を紹介。阿讃導水トンネルの実物大模型や上空から見た香川用水の写真も展示しています。この展示室からは玉藻公園が一望できるので、景色もあわせてお楽しみいただけます。
