名品選

最終更新日:2026年2月23日

型絵段染山水文上布長着
かたえだんぞめ さんすいもん じょうふ ながぎ

作者
鎌倉 芳太郎(かまくら よしたろう、1898-1983)
時代
昭和50年(1975)
品質・員数
麻 1領
法量(cm)
縦157.5 横128.0
分類
工芸
収蔵番号
BK1#01242

解説

沖縄の紅型(びんがた)の手法による染め付けの技法で制作された本作は、鳥瞰的に眺めた山の姿を幾重にも連ねて、奥深く豊かな自然の情景を表している。作者が沖縄で収集・研究した紅型の型紙を原案として、春の桜、夏の若葉、秋のススキ、冬の雪といった大和風のモチーフと色彩にアレンジし、四季の情景を表現している。
香川県木田(きた)郡氷上(ひかみ)村(現・三木町)に生まれた作者は、大正7年(1918)、香川県師範学校(現・香川大学教育学部)を卒業。大正10年(1921)、東京美術学校(現・東京藝術大学)図画師範科を卒業後、沖縄県女子師範学校・沖縄県立第一高等女学校(現・廃校)の教諭として赴任した。沖縄独自の文化に心を奪われ、研究の道へ進んだ。特に沖縄の紅型(びんがた)・藍型(あいがた・いぇーがた)など型絵染の研究をもとに、後には自ら型絵染作家として制作に没頭した。昭和48年(1973)重要無形文化財「型絵染」保持者認定。