名品選

最終更新日:2026年2月23日

堆朱菊桐鳳凰文料紙文庫・硯箱
ついしゅ きくきりほうおうもん りょうし ぶんこ・すずりばこ

作者
石井 磬堂(いしい けいどう、1877-1944)
時代
大正15年(1926)
品質・員数
漆 2合
法量(cm)
料紙文庫:縦41.0 横32.7 高13.4、硯箱:縦27.5 横21.3 高7.2
分類
工芸
収蔵番号
MY0#01521・BJ1#00479

解説

旧高松藩主家・松平家の依頼を受けて制作された料紙文庫(文字を書く紙を納める箱)と硯箱。硯箱は、かつて所在不明であったが、現在、揃いで所蔵する。
料紙文庫と硯箱は、鳳凰と菊の共通するモチーフを堆朱(朱漆を何層にも塗り重ね、それを彫って文様を表す技法)で表している。硯箱の蓋表には羽を広げる鳳凰、側面には菊があしらわれる。木に留まった鳳凰を表現する料紙文庫とは対照的である。鳳凰の背景は、大胆に彫り下げ、細かな青海波(せいがいは)を表現することで、立体感が生まれている。
作者は高松市生まれ。彫りの名手として知られ、堆漆(ついしつ:塗り重ねた色漆のかたまりを彫って文様を表す技法)や木彫の作品を制作した。