名品選

最終更新日:2025年12月31日

四国徧礼絵図
しこく へんろ えず

作者
細田 周英(ほそだ しゅうえい、1725-1796)
時代
江戸時代 宝暦14年(1764)
品質・員数
木版墨摺 1枚
法量(cm)
縦60.2 横95.0
分類
その他
収蔵番号
B97000317

解説

四国遍路の絵図のうち、刊行された年がわかるものとしては最古の資料。
南の土佐を上にし、八十八ヶ所(はちじゅうはっかしょ)の札所(ふだしょ)を記すほか、札所間の距離、道中の村名、峠、札所以外の観光地も細かく描き込まれている。中央には、弘法大師空海(こうぼうだいしくうかい)が讃岐で修行中に釈迦如来(しゃかにょらい)が出現したというエピソードをもとに描かれた「善通寺御影(ぜんつうじ みえい)」の形式で空海が描かれ、高野山の僧・弘範(こうはん)が四国遍路の密教的な意義を説いた文章が記される。左下には刊行の経緯が記されるが、作者の細田 周英が真念(しんねん)著『四国徧礼道しるべ』を手に巡礼した際、西国三十三ヶ所巡礼のような絵図がなく不便だったため制作したとする。本資料は、後に刊行される多くの遍路絵図の原形となった。