名品選

最終更新日:2026年2月23日

亀甲大香合
きっこう だいこうごう

作者
紀太理兵衛(きた りへえ、生没年不明)
時代
江戸時代 17世紀
品質・員数
陶器 1合
法量(cm)
幅11.2 高6.3
分類
工芸
収蔵番号
MY0#00374

解説

高松藩の御用焼物である理兵衛焼(りへえやき)の香合。外形は六角形の「亀甲」としている。灰色の地に深い青色の釉薬(ゆうやく、上薬のこと)で唐草風の文様を全面に描く。蓋の表の中央と、身の正面に高松藩主である松平家の家紋「丸に三葵紋」が表されている。
香合は、香を入れる蓋付の器で、陶磁器製の品の他に、漆器や金属製のものもある。茶席を飾る品としても用いられ、小さな作品が多い中、本作は大ぶりである。
理兵衛焼は、高松藩主松平家初代頼重(よりしげ)が京から招いた陶工により始められた。陶工が代々「理兵衛」を名乗ったことから「理兵衛焼」と呼ばれる。明治時代に「理平」と改め、現在も続いている。
理兵衛焼は、江戸時代の途中から、特徴的な形をした「高」の字(「破風高(はふたか)」と呼ばれる)の印が底に押されるようになるが、本品にはその印がなく、「破風高」を用いる以前の作品とみられる。