名品選

最終更新日:2025年12月31日

高松松平家博物図譜のうち写生画帖
たかまつ まつだいらけ はくぶつ ずふ のうち しゃせいがじょう

作者
時代
江戸時代18世紀
品質・員数
紙本着色 画帖装(折本形式)・3帖
法量(cm)
(菜疏)縦33.1 横48.2
分類
絵画(国内)
指定区分
県指定
収蔵番号
MY0#01083

解説

「写生画帖」は、高松藩主松平家に伝来する4種13帖の博物図譜のひとつで、菜疏(さいそ)・雑草(ざっそう)・雑木(ざつぼく)の3帖の画帖からなる植物図鑑である。
葉や根、花や実を細部まで精緻に描き、雲母(うんも)による光沢や盛り上げ彩色で質感や立体感を表現している。図は楮紙(こうぞし)に描かれて台紙に貼られるが、一部は葉先などを輪郭に沿って切り抜いた図もある。
図の多くに名称を記した付札が添えられている。「写生画帖」は「衆鱗図」第2帖とともに長崎に持ち込まれ、当時来日していた中国人に漢名などを尋ねたことが知られている。赤い貼紙の墨書は、高松藩主松平家側の説明や質問で、台紙や表紙・裏表紙見返しの墨書は中国人の回答と考えられている。
博物学好みで知られた高松藩主松平家5代頼恭(よりたか、1711-1771)の命を受け、高松藩に仕えていた平賀源内が関わって18世紀半ばに制作されたと考えられる。
作者は南蘋派(なんぴんは)の楠本雪渓(くすもと せっけい)や、その弟子で讃岐出身の三木文柳(みき ぶんりゅう)との説があるが、定説はない。