名品選

最終更新日:2025年12月31日

高松松平家博物図譜のうち衆禽画譜
たかまつ まつだいらけ はくぶつ ずふ のうち しゅうきんがふ

作者
時代
江戸時代18世紀
品質・員数
紙本着色 画帖装(折本形式)・2帖
法量(cm)
(水禽)縦38.0 横49.0(野鳥)縦32.9 横48.2
分類
絵画(国内)
指定区分
県指定
収蔵番号
MY0#01081

解説

「衆禽画譜」は、高松藩主松平家に伝来する4種13帖の博物図譜のひとつで、水辺に生息する鳥を収めた「水禽(すいきん)」と野の鳥を収めた「野鳥」の2帖からなる。
鳥の姿は鮮やかな彩色で細部まで丁寧に描かれ、輪郭に沿った切り抜きや盛り上げ彩色など多彩な技法によって精緻に表現されている。制作は、博物学好みで知られる高松藩主松平家5代頼恭(よりたか、1711–1771)の命を受け、平賀源内が関わったと推測される。
江戸時代の中頃、18世紀後半は本草学(ほんぞうがく、中国の薬草学にならって日本に自生する動植物を探求する学問)への関心が高まり、数多くの博物図譜が制作されたが、高松藩の博物図譜は写本が伝わるなど広く影響を与えた。宝暦5年(1755)には、肥後藩藩主・細川重賢(しげかた、1720–1785)が図を忠実に写した『遊禽図(ゆうきんず)』(永青文庫蔵)を制作するなど、ほかの図譜制作に影響を与えた。