名品選

最終更新日:2026年1月28日

東山天皇宸翰御懐紙
ひがしやまてんのう しんかん おんかいし

作者
東山天皇(ひがしやまてんのう、1675-1709)
時代
江戸時代 宝永6年(1709)
品質・員数
紙本墨書 1幅
法量(cm)
縦44.7 横64.0
分類
指定区分
重要美術品
収蔵番号
MY0#00014

解説

宸翰とは、天皇が自ら記した書のこと。宝永6年(1709)3月7日に開催された御会始(ごかいはじめ、歌会始)において東山天皇が詠んだ和歌を記した懐紙(かいし・ふところに入れる紙)で、高松藩主松平家に伝わったもの。
「鶴有遐齢」(鶴に遐齢(かれい)有り)の題で鶴にちなんだ長寿を願う内容である。東山天皇は霊元天皇(れいげんてんのう)の第4皇子。貞享4年(1687)に即位した際には、新天皇がその年に収穫された穀物を神に供え、自分も食す儀式である大嘗会(だいじょうえ)が230年ぶりに行われた。東山天皇の時代は、朝廷と幕府が協調し、後水尾天皇(ごみずのおてんのう)から始まった、中世(12世紀後半-16世紀)に断絶した朝廷儀式の復興への努力が実現した。

すえとをくをのか/ちとせのよはひをも契/れ雲井の庭のと/もつる
大意:鶴は末永く千年生きるといわれるように、宮中の友鶴も長生きをしてほしい