名品選

最終更新日:2026年2月22日

光厳院宸翰御奉納心経
こうごんいん しんかん おんほうのう しんぎょう

作者
光厳天皇(こうごんてんのう、1313-64)
時代
南北朝時代 延元元年(1336)
品質・員数
紙本墨書 3巻
法量(cm)
各巻 縦24.4 長48.3
分類
指定区分
重要文化財
収蔵番号
MY0#00006

解説

光厳天皇は後伏見天皇の第1皇子。元弘の変(1331)により後醍醐天皇が隠岐へ流された後をうけて天皇となったが、鎌倉幕府の滅亡後、後醍醐天皇の復帰にともなって退位。その後、足利尊氏の陣営に迎えられ北朝を開いた。
本資料は伊勢神宮、石清水(いわしみず)八幡宮、春日大社の3社に奉納するために光厳院が書き写した『般若心経(はんにゃしんぎょう)』で、奥書には1文字書くごとに3回礼拝する一字三礼の作法で写経されたことや、それぞれの神に対して民衆の救済を願うという奉納の理由が書かれている。
書写された時期は足利尊氏が九州から京へ向けて進撃している最中であり、光厳院が北朝を開く直前にあたる。実際には3社に奉納されることはなく、水戸藩主徳川家に伝来し高松藩主松平家に贈られたとされる。