名品選

最終更新日:2026年1月28日

月江正印墨蹟 印可状
げっこうしょういんぼくせき いんかじょう

作者
月江 正印(げっこう しょういん、1267-?)
時代
中国・元 泰定5年(1328)
品質・員数
紙本墨書 1幅
法量(cm)
縦32.7 横69.3
分類
指定区分
重要文化財
収蔵番号
MY0#00003

解説

禅宗はもともと文字に頼らずに教えを伝えることを大切にしているが、中国・宋代(10~13世紀)以降になると、禅僧の書画や詩が、禅の心などを表すものとして重んじられるようになった。そのような禅僧の書を墨蹟といい、なかでも師が弟子に対して修行の認可証明として与える文書を印可状と呼ぶ。
本資料は中国・元代の代表的な禅僧である月江正印が弟子の老禅(ろうぜん)に与えた印可状である。多数の日本人僧侶が中国の月江のもとを訪れて教えを乞うており、老禅もそのような日本人僧のひとりと考えられている。
高松藩主初代松平頼重(よりしげ)が、延宝元年(1673)に病を理由に隠居を許された際に徳川将軍家4代家綱(いえつな)から与えられたものと伝えられ、延宝3年に幕閣を招待した茶席で披露されたことが天保15年(1844)の箱書きなどに記録されている。なお、箱書きは高松藩の儒者菊地五山(きくちござん)の字を、香川漆芸の祖と称される玉楮象谷(たまかじぞうこく)が銀漆を用いて記している。