名品選

最終更新日:2026年2月25日

太刀 銘 元重
たち めい もとしげ

作者
備前国 元重(びぜんのくに もとしげ、生没年不明)
時代
南北朝時代 14世紀
品質・員数
刀剣 1口
法量(cm)
刃長74.6 反り2.2 全長92.3
分類
工芸
指定区分
重要文化財
収蔵番号
MY0#00330

解説

紀伊藩主徳川家初代頼宣(よりのぶ)が亡くなった際に、高松藩主松平家初代頼重(よりしげ)に遺品として贈られた品である。その後、高松藩主松平家の大事な刀のひとつとして、代々伝えられてきた。
松平頼重は、江戸幕府を作った徳川家康の孫にあたり、讃岐国(現香川県)の高松を中心に12万石を治めた。徳川頼宜は徳川家康の子で、紀伊国(現和歌山県)55万石を治めた。頼重と頼宣は甥と伯父の関係であり、頼宜が亡くなった際に、頼重はその死を悼(いた)む使者を送り、それに対してこの太刀が贈られた。
刀身の幅はやや広めで、刃先は先が詰まった、ずんぐりとした形になっている。力強さを感じさせる形で、この太刀の見どころのひとつである。
作者の元重は備前国(現岡山県)長船の刀工で、長期にわたって作品がみられることから、ひとりの刀工が長生きして太刀を作ったとする説と代がかわって2人が造ったとする説がある。