名品選

最終更新日:2026年2月23日

蒟醬色紙箱「遙か」
きんま しきしばこ はるか

作者
山下 義人(やました よしと、1951-)
時代
平成元年(1989)
品質・員数
漆 1合
法量(cm)
縦30.0 横27.0 高6.0
分類
工芸
収蔵番号
BK1#01313

解説

砂漠の風紋をイメージし、白漆に銀粉を入れて上塗りし、蒟醬(きんま)で風紋を白から黒に20回ほど色埋めすることで変化させ、一部に淡い黄褐色を配して彩りを添えている。
作者は高松市生まれ。香川県立高松工芸高等学校、香川県漆芸研究所で漆芸技法を学び、蒟醬の磯井 正美(いそい まさみ)に師事。また田口 善国(たぐち よしくに)のもとで蒔絵を学ぶ。平成25年(2013)、重要無形文化財「蒟醬」保持者認定。本作は、第36回日本伝統工芸展「朝日新聞社賞」を受賞。
幅の広い彫りと色埋めを丹念に繰り返すもので、濃色から淡色に到る数十色の彩漆を塗り重ね、緻密なグラデーションを作り上げる「面彫り」とよばれる技法を創案し、自然界に着想を得た情景を作品に映し出している。